近年、退職後や高齢になってからの起業・店舗開業も増えてきたことかと思います。
通常の起業や開業と手続きや注意点は、原則として変わらないのですが、
特にシニア起業で、気をつけておかなければならないことがあります。
【起業目的の明確化】
資金と時間に余裕があり、ゆとりを持って起業することが可能な場合も見受けられますが、
事業をするうえで、開業準備や運転に要した資金を回収しきれない可能性も多く秘めています。
例えば、小規模で設備投資の少ない店舗を開業する場合。
開業資金を400万円。
この最初に投資した400万円を開業後に利益として回収するのに何年かかるでしょう。
1日の平均売上:2万円 、 材料等原価及び経費合計:1万5千円 、 差引き利益:5千円
とすると、
400万円÷5千円=800日
休日もありますので、実稼働日で考えると約3年ほどかかる計算になります。
実際には、店舗開業と同時に集客は難しく、順調に事業を進めた場合でも、5年ほどかかるのが一般的です。
起業・開業時に、ご自身の起業目的が、投資(お金を増やす)目的なのか、趣味として始めることなのか、コミュニティーを作ることなのか、空いた時間の活用なのか、、、
起業目的を明確にし、経営の将来像を描いておくと、事業にゆとりを持たせることが出来ることと思います。